Friday, November 13, 2009

カナダはビジネスのキ-ワード;スピーカーズ・コーナー


カナダはビジネスのキ-ワード;スピーカーズ・コーナー

第二回 :ロン・ヘイグ

トヨタ自動車株式会社 : 海外事業部

失敗から学ぶこと、そして常に本来の目的と信条を意識すること」

「失敗は人生の一部。失敗にどう対応するかが肝心だ。」

Nikki Giovanni, 詩人

第二回「カナダはビジネスのキーワード」スピーカーズ・コーナー・シリーズ第二弾が115日に行われ、日本はもとより、カナダ、アメリカ、オーストラリアと様々な国籍の参加者を迎え、素晴らしいイベントとなったことを皆さまへお伝え出来ることを大変喜ばしく思います。

親愛なるビジネス委員会会員であり、その夜、司会進行をつとめた田中里佳氏により紹介されたゲストのロン・ヘイグ氏は自動車産業の歴史と、今日誰もが認めるトヨタの国際的な成功がどのようしてもたらされたのかに焦点をあてました。事業創始者である豊田佐吉と豊田喜一郎にはじまり、企業が失敗からどのように学び、その運営を継続的に改善してきたかを知ることができるものでした。

絶え間ない発展の基礎の一つには“ものづくり”という日本の産業の根幹であり、また東海地区のビジネスに主要なものでもあると言います。それは比類ない価値を持った物を作ることにより社会に価値を付加することを目標とし、また、改善という精神を基盤にして行うことであります。言い換えれば、優れたものを生み出す精神と、生産システムとその過程を日々改善する能力でしょう。

またヘイグ氏により紹介されたもう一つ主要な点に、自働カ(ジドウカ)があります。それは人と機械がともに物をつくり、それが社会に利益をもたらす過程です。ここでトヨタの組み立てラインについてDVDを通し紹介されました。それによりトヨタが生産過程のあらゆる点において価値を付加するため、作業者を活用し、その過程を日々どのように改善しているかを知ることができました。

最後にはトヨタが失敗からどのように学び続けたかを説明され、その例に北米のレクサス着手があげられました。予想以上に多くの車がリコールされ、買い手に技術者を派遣することとなりましたが、様々な方法をもってして、遂に北米市場の関心をものにすることができたかを説明されました。

スピーチはハイブリッド技術の将来と、どのように今後トヨタがプリウスモデルとともに発展していくか、また127日に日本で発売予定のハイブリッドモデルについて言及され締めくくられました。1時間10分という限られた時間でヘイグ氏は楽しく、力強いスピーチを披露され、次回に更なる期待を持たせるものでした。

ヘイグ氏のストーリーを最後までじっくり聞き、この類まれな企業を更に知るためにも来年早々にも第二弾を行われることを強く希望します。

この素晴らしい講演会のため東京から駆けつけてくれたヘイグ氏に心より感謝致します。そして司会進行の田中里佳氏、副会長・ビジネス委員会副委員長のジェームス・ヘデン氏、コミュニケーション委員会長のブルース・マッコーン氏と、このイベントのために協力して頂いた全ての方にもお礼を申し上げたいと思います。

更に、在名古屋カナダ領事のアラン・エドワーズ氏、在京カナダ大使館商務参事官であるポール・トッピル氏にも、これより将来数多くの企画を可能にするため継続的な支援を頂けることを感謝申し上げます。

次回は122日、2009年の「カナダはビジネスのキーワード」を締めくくる交流会が行われる予定で、それを大変心待ちにしています。

また、2010年のビジネス委員会に参加される新会員にも期待しております。是非素晴らしい来年のためにもbusiness@tjcs.jp までご連絡を!


コリン・ウォーカー

東海日本カナダ協会・ビジネス委員会副委員長

www.tjcs.jp



この隔月に行われるセミナーは日本でビジネスを学ぶのに優れており、名古屋の国際ビジネスを担う多くの人々と交流できるものです。TJCSは様々な背景、産業出身の講演者を招待し、また、その交流会は素晴らしいものです!インタナショナルビジネスはここからスタート!私のお勧めです!

- スティーブ・バーソン

H & R Consultants

代表取締役

Contact Steve Here

トヨタ規模の会社になれば、カナダ人従業員も他にいるに違いないと想像していましたが、カナダはビジネスのキーワードセミナーに参加するまで出会ったことがありませんでした。私は愛知県御高浜市の工具・金型企業で5年間働いた後、2007年トヨタで働きはじめました。日本での生活の中で、先輩や上司は素晴らしい知識とアドバイスの源であることを学びました。そして是非ロン・ヘイグ氏にお会いし、20年に渡るトヨタでの彼の経験についてお聞きしたいと望んでいたのでした。ロン氏のスピーチはいかにトヨタが失敗から学び、原則に忠実ながら、私の仕事の中でも志気を高めるものでした。多くの考え方はすでに身近なもので、自分の日々の生産現場でも活かしています。しかしロン氏自身のエピソードは物語にユーモアがあり、大変楽しいものでした。このようなイベントは私にとって素晴らしい交流の機会でもあり、次回の参加に大変期待します。

アリソン ティーズデール

トヨタ自動車株式会社

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